低周波治療器

低周波治療器が効かないと感じる理由|強さ・パッド・使い方の確認順

低周波治療器を手に、パッドの貼り方を確認する人物のイラスト
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低周波治療器を買ったのに、思ったほど楽にならない。そう感じたとき、まず疑いたくなるのは機器の性能ですが、原因の多くは使い方にあります

この記事では、低周波治療器が効かないと感じる原因を次の順で切り分けます。

  • 症状が低周波治療器の適応か
  • パッドの貼り方と位置
  • 刺激の強さと時間の設定
  • パッドと接続の状態
  • 効果を判断するまでの期間

低周波治療器を買い替える前に、上から順に見直してみてください。

一方で、低周波治療器の使い方を直しても変わらない痛みもあります。医療機関で診てもらう段階の目安も、あわせて示します。

まずは症状が低周波治療器の適応か確認する

低周波治療器で対応できる痛みと、対応できない痛みがあります。まずは自分の症状がどちらなのかを確かめてください。

低周波治療器で効果が期待できる症状の範囲

家庭用の低周波治療器が想定しているのは、肩こり・腰痛・筋肉痛・関節痛・神経痛など、慢性的な筋肉のこわばりや痛みです。

運動や姿勢の負担で固まった筋肉に、皮膚の上から電気の刺激を当ててほぐしていく機器と考えてください。

裏を返せば、これに当てはまらない痛みには、そもそも刺激が届きにくいものです。

家庭の低周波治療器では改善しにくい症状

次のような痛みには、家庭用の低周波治療器での対応は向きません。

  • 椎間板ヘルニアや骨折・打撲などの急性のケガ
  • 内臓が原因の痛み
  • 原因のはっきりしない激しい痛み

骨の変形や神経の強い圧迫が背景にあるときも、皮膚の上からの刺激だけで痛みが引くとは期待しにくいものです。

医療機関の受診を考える目安

次のような症状が出ているときは、低周波治療器の使い方を工夫する前に、整形外科や神経内科の受診を考えてください。

  • 安静にしていてもズキズキ痛み、夜眠れない
  • 手や足にしびれ、力が入りにくい、感覚が鈍い部分がある
  • 発熱や体重減少をともなう痛み
  • 転倒やケガのあとから続く強い痛み
  • 2週間以上セルフケアを続けても、まったく変化がない

当てはまるものがなければ、痛みの種類としては低周波治療器で対応できる範囲だと考えられます。

その場合は、次のパッドの貼り方から順に見直してください。

パッドの貼り方と位置を見直す

症状が適応の範囲なら、次に見るのはパッドの貼り方です。貼る場所と向きを変えるだけで、感じ方が変わることがあります。

肩・腰・膝それぞれの部位で筋肉の走行に沿ってパッドを配置する図解

痛い場所ではなく筋肉の走行に沿わせる

「痛いところに直接貼れば効く」と考えている方は多いのですが、これが効かない原因のひとつです。

筋肉は帯のように長くつながっているため、こりの中心と、その筋肉の端になる部分に2枚を離して貼ると、刺激が筋肉全体に流れます。

部位別のパッドを貼る位置と向きは、次の表を目安にしてください。

部位パッドを貼る位置向き
首すじから肩甲骨の上部にかけて左右対称筋肉の走行に沿って縦
ウエストの高さで背骨の左右にある太い筋肉背骨と平行に縦
皿の上下ではなく太もも前面の筋肉太もも前面に沿って縦

上の表で示したパッドの位置は、あくまで目安です。

パッドを貼ったあとに刺激が届いている感じがするかを確かめ、少しずつずらして調整してください。

低周波治療器のパッドを貼ってはいけない部位

低周波治療器のパッドは、次の場所には貼れません。

  • 首から上(頭部・顔・口のまわり)
  • 胸の中央(心臓の近く)
  • 陰部
  • 皮膚に傷や湿疹がある場所

左右の胸を挟むように貼るのも、電気が心臓を横切る形になるので避けてください。

2枚のパッドを近づけすぎない

2枚のパッドがくっついたり重なったりすると、電気が皮膚の表面だけを通り、刺激が浅くなります。

パッド同士は指2本分ほど離すのを目安にしてください。

刺激の強さと時間の設定を見直す

入浴後にリラックスしながら低周波治療器の強さを調整する場面のイラスト

パッドの位置を直しても物足りないときは、刺激の強さと使う時間を見直します。強くするより、上げ方と時間帯のほうが効きます。

強さは「少し感じる程度」から段階的に

痛いほど強くすれば効く、というものではありません。強すぎる刺激は筋肉を疲れさせ、翌日にだるさや張りとして返ってきます。

最初は「トントンと軽く叩かれる感じ」から始め、数分かけて心地よい強さまで上げるほうが、しっかり効きます。

体が刺激に慣れて感じにくくなったら、強さを1〜2段上げるか、モードを切り替えてください。1回のうちに何度も上げ下げしないほうが、感じ方は安定します。

低周波治療器の使用時間は1ヵ所10〜15分にとどめる

オムロンの取扱説明書では、治療のめやすを1ヵ所1回10〜15分、1日1〜2回としています。

同じ場所に30分以上続けて使わないようにとも書かれています。

長く当てれば効くのではなく、長すぎるとかえって筋肉が疲れて、こわばりが増える点に注意してください。

入浴後の時間帯が効きやすい理由

皮膚が乾燥していると、電気の通り道になる抵抗が高くなり、同じ強さの設定でも刺激が浅くなります。

入浴後は皮膚がしっとりして電気が通りやすくなるので、湯上がりから30〜60分の間に使うと、同じ強さでも感じ方が変わることがあります。

「効かない」と感じている方は、まず使う時間帯を変えてみてください。

パッドと接続の状態を確認する

パッド・電池・端子など低周波治療器の状態を点検する机上のイラスト

パッドの貼り方も強さの設定も合っているのに弱いままなら、パッドか本体側の状態を疑います。ここは消耗と接続不良の切り分けです。

パッドの寿命は約30回で判断する

粘着面がベタつかなくなった、ずれる、めくれる、というときは、機器ではなくパッドの寿命が近いサインです。

オムロンが公表しているパッドの交換の目安は、1回30分の使用で約30回です。

粘着力が落ちたパッドは皮膚との密着が甘くなり、電気が空気の層で拡散するため、刺激がぼやけがちになります。

パッドの水洗いは10回程度が上限

粘着力が落ちてきたら、指先で水を軽くつけて表面をなでる程度の水洗いで戻る場合もあります。

ただし水洗いは10回程度が上限で、それを超えたら新品と交換してください。

パッドの手入れの詳しい手順は低周波治療器の基礎知識にまとめています。

コードや本体側の接続も見る

「刺激がまったく来ない」ときは、パッドより先に本体側を疑ってください。次のような原因が多いところです。

  • コードの差し込みが甘い
  • 電池が消耗している
  • 端子が汚れている

電池を新品に替えて、接続部を乾いた布で拭いてから、もう一度試してください。

本体の型番に合ったパッドを使う

社外品や別機種のパッドを使っているときは、本体の型番と対応機種の一覧が合っているかも確認してください。

オムロンのエレパルスシリーズでは、同社の家庭用低周波治療器に共通する型番の接頭辞であるHV-F(本体の型番の先頭に付く英字の記号)から始まる番号が、本体の裏面や側面に書かれています。

この型番とパッド側の対応機種一覧を照らし合わせ、合致するものを選ぶ形です。型番末尾に英数字が付く機種でも、原則として同じ対応表で判断できます。

効果は1回ではなく数週間で判断する

低周波治療器と軽い運動を組み合わせて数週間のセルフケア記録をノートにつける女性の挿絵

低周波治療器の貼り方や強さを見直しても、1回の使用でこりや痛みがはっきり変わることはほとんどありません。慢性の筋肉の緊張は時間をかけて積み重なったものなので、ほぐすにも繰り返しの刺激が必要です。

1回で判断せず、低周波治療器の使用後の変化を書き留める

海外で381件の試験をまとめた分析では、低周波の刺激を当てている間や直後に痛みが軽くなったと報告されています。

一方で、医療情報を世界的にまとめているコクランが2019年に出した総括は、慢性の痛みへの効果を確実とは言い切れないと結論しました。

電気刺激の感じ方には個人差が大きく、「1回で変化なし=効かない」と判断するのは早すぎます。

低周波治療器の使用後に「少し楽になった」「変わらなかった」を一言でも書き留めてください。2週間後に傾向を比べられます。

2週間続けても変化がなければ設定と部位を見直す

低周波治療器のパッドの貼り方と強さを整えた状態で2週間毎日使い続けても、低周波治療器の使用後のこりや痛みにまったく変化を感じないなら、貼る部位や強さの設定をもう一度調整してください。

使いすぎはかえって逆効果になります。1日あたりの上限と休ませ方は低周波治療器の使いすぎガイドにまとめています。

軽いストレッチや姿勢の見直しと組み合わせると、低周波治療器の使用後の状態が持続しやすくなります。同じ姿勢を長時間続ける習慣が変わらないままでは、機器の効果が出にくい場合があります。

効かないと感じたときのチェック順

低周波治療器が効かないときに症状・貼る位置・強さ・時間・皮膚・パッド・接続を順に確認する7項目の図解

以下の順で、上から確認してください。1つ変えるごとに1回使ってみて、感じ方の違いを見ます。

  1. 自分の症状が低周波治療器の適応か
  2. パッドを筋肉の走行に沿わせて、指2本分離して貼っているか
  3. 強さを「少し感じる程度」から段階的に上げているか
  4. 低周波治療器の使用時間は1ヵ所10〜15分に収まっているか
  5. 入浴後など、皮膚が乾燥していない時間帯を選んでいるか
  6. パッドは使用30回以内、水洗い10回以内の範囲で使えているか
  7. 電池と接続部、本体の型番に合ったパッドかを確認できているか

この7点を確認しても変化がなく、痛みや不調が2週間以上続くようなら、機器の話ではなく症状そのものを医療機関で診てもらう段階です。

よくある質問

Q. 買ってすぐに低周波治療器が効かないと感じたら故障ですか?

電池の入れ方、コードの差し込み、パッドの粘着面の保護フィルムがついたままになっていないかを先に確認してください。

電源は入るのに刺激が来ない場合は、パッドと皮膚の密着が甘いか、強さの設定が低すぎることが多く、故障のケースはその後の切り分けで判断します。

Q. パッドがずれたり浮いたりするのは寿命ですか?

粘着面のベタつきが弱くなり、貼り直してもすぐめくれるようなら、寿命に近いサインです。

オムロンの目安では約30回が交換の時期で、水洗いは10回程度までにとどめ、それを超えたら新品へ交換してください。

Q. どれくらい続ければ効果が分かりますか?

1回の使用で慢性の痛みが消えることは期待しにくく、数週間単位で姿勢の見直しや軽い運動と組み合わせて様子を見ます。

2週間以上まったく変化がない場合や、しびれ・夜間痛が続く場合は、機器の使い方より医療機関の受診を優先してください。

まとめ

低周波治療器が効かないと感じる背景には、機器の性能よりも、貼り方・強さ・使う時間帯・パッドの状態が関わっていることが多いといえます。

今日から見直せるのは、次の3点です。

  • 筋肉の走行に沿ってパッドを貼り直す
  • 強さを痛くない範囲で段階的に上げる
  • 入浴後の湿った肌の時間帯を選ぶ

一方で、電気の刺激だけで慢性の痛みがすっきり消えると考えると、期待が大きすぎて「効かない」と感じやすくなります。

低周波治療器の使い方の細かな工夫を重ねつつ、痛みの原因そのものへの対処と組み合わせて続けてください。

しびれや夜間痛、ケガのあとの強い痛みが続く場合は、低周波治療器での工夫を続けるより、医療機関で診てもらうほうが早道です。

参考情報

運営者
トモ
トモ
低周波治療器専門ブロガー
元工場勤務の37歳。現場作業で痛めた腰を救ってくれた低周波治療器に魅了され、専門ブログ「ビリログ」を開設。現在は大阪で2人の子供を育てる傍ら、数々のセルフケア機器を検証中。実体験に基づいた低周波治療器のレビューなどを本音でお届けします。
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