低周波治療器と湿布は重ねて使わない。塗り薬やスプレーを使った日の順番の決め方
あなたは腰に湿布を貼ったまま、その上から低周波治療器のパッドを貼ってよいのか迷ったことはありませんか?
湿布や塗り薬を使った肌に、低周波治療器のパッドを貼ることはできません。家庭用の機器では、貼り薬や塗り薬と重ねない決まりです。
知らずに重ねると気分が悪くなったり、パッドの粘着面が薬の成分で汚れたりします。汚れた粘着面は水洗いでも戻らないことがあり、買い直しの出費につながります。
この記事でまとめたのは、湿布をはがしてからパッドを貼るまでの手順と、塗り薬やスプレーを使った日の扱いです。肌に赤みが出たときに低周波治療器をやめる目安も載せました。
薬で粘着面がすでに汚れてしまった人は、パッドを安く交換する方法と、種類別の互換品の選び方も先に確かめておくと買い直しで迷いません。
湿布や塗り薬を使った肌に、低周波治療器のパッドは貼れない
湿布を貼ったところには薬の成分が肌に残っています。その上からパッドを貼る使い方は、家庭用の低周波治療器では認められていません。
まず、塗り薬とスプレー、そして湿布のような貼り薬がそれぞれどう扱われるのかを見ていきましょう。
塗り薬とスプレーは、低周波治療器と併用しない
塗り薬やスプレー缶タイプの薬を使った肌に、低周波治療器のパッドを貼ることはできません。他の治療器と同時に使うことや、本体を2台まとめて使うことも同じ扱いです。
重ねて使うと、気分が悪くなったり体調をくずしたりする恐れがあります。
湿布のような貼り薬も、低周波治療器と同時には使わない
湿布のような貼り薬も、低周波治療器と同時には使いません。薬の上にパッドを貼る形になるためです。
粘着パッドを使って発疹ややけど、かゆみが出たときは、低周波治療器の使用をやめて医師に相談してください。
薬を多く使っている人ほど、肌の変化に気をつける必要があります。
重ねて使うと、パッドの粘着面が汚れて貼りつかなくなる
薬の成分が粘着面につくと、パッドは肌に貼りつきにくくなります。汚れがしみ込んだ粘着面は水洗いでも戻らず、交換するしかありません。
薬の上にパッドを貼らなければ、粘着面が汚れず、パッドを長く使えます。
| 肌に使ったもの | その部位にパッドを貼れるか | 貼る前にすること |
|---|---|---|
| 湿布などの貼り薬 | 貼れない | はがして、肌に残った薬を落とす |
| 塗り薬やクリーム | 貼れない | 洗い流して、肌を乾かす |
| スプレー缶タイプの薬 | 貼れない | 洗い流して、肌を乾かす |
| 制汗デオドラントシート | 貼れない | その部位を外すか、拭き取って乾かす |
4つに共通するのは、薬や成分が肌に残ったままでは貼らないという点です。低周波治療器そのものの使い方は、「低周波治療器の基礎知識」の記事にまとめています。
湿布をはがしてから低周波治療器のパッドを貼るまでの手順

湿布を使う日に低周波治療器をまったく使えないわけではありません。順番と時間をずらせば、湿布も低周波治療器も使えます。
ここからは、湿布をはがしてからパッドを貼るまでにやることを順番に並べます。
手順①湿布をはがし、肌に残った薬を落とす
湿布をはがしたら、貼っていたところをぬるま湯で洗い、肌に残った薬の成分を落としましょう。
湿布も低周波治療器のパッドも、患部の皮膚は清潔にして貼るという点では同じです。洗い流すところまでを一区切りにすると、薬が残ったまま貼る失敗を防げます。
手順②肌を乾かしてからパッドを貼る
洗ったあとはタオルで水気を取り、肌が乾いてからパッドを貼ります。濡れた肌や、水洗い直後の濡れたパッドは使えません。
乾くまでの数分を待つだけで、貼りつきの弱さと肌のかぶれを両方とも減らせます。
手順③入浴をはさむ日は、湿布をはがす時間を先に決める
湿布は入浴の1時間前にはがし、入浴後は30分ほどおいてから貼り直します。低周波治療器を使うなら、湿布をはがしている入浴前後の時間帯が組み立てやすくなります。
お風呂上がりや運動の直後は、汗がひいたあとに、貼りたい部位の汗を拭き取ってからお使いください。
パッドを貼る直前には、次の4つを確かめておきましょう。1つでも欠けていると、貼りつきが弱くなります。
- 湿布や塗り薬が肌に残っていない
- 洗ったあとの肌が乾いている
- パッドの粘着面に薬の成分やほこりが付いていない
- パッドを貼る部位に湿疹やかぶれ、傷口がない
4つとも問題なければ、薬と重ならない状態でパッドを貼れます。続いて、パッド側で起きる変化を見ていきましょう。
塗り薬やスプレーを使った日に、パッドの粘着力が落ちる理由

薬と重ならないようにしていても、汗や制汗剤が肌に残っているとパッドは貼りつきにくくなります。
パッドの粘着面がどんなときに弱るのかを知っておくと、交換までの回数を伸ばせます。
制汗デオドラントを使った部位には、パッドを貼らない
発汗をおさえるデオドラントシートやスプレーを使った部位に、パッドを貼りつけないでください。パッドの粘着力が低下することがあります。
夏に肩や背中へ制汗スプレーを使うなら、パッドを貼る部位だけ外しておきましょう。
汗でべたついたパッドは、冷蔵室で一晩おくと粘着力が戻る場合がある
汗がついた粘着面はべたつきやすくなるので、貼る前にタオルで汗を拭き取り、肌が乾いてからパッドを当ててください。
べたつきが気になるときは、冷蔵庫の冷蔵室で一晩おくと粘着力が戻る場合があります。野菜室は湿度が高く粘着面が乾きにくいため、冷蔵室を使いましょう。
べたつきに気づいた夜に冷蔵室へ入れておけば、翌日またパッドを使えることがあります。
薬の成分がしみ込んで粘着面がいたんだときは冷蔵室でも戻らないため、次のセクションで水洗いと交換の判断を確認してください。
薬を使っている人が低周波治療器を使う前に相談すること
湿布や塗り薬と重ならないようにしても、飲み薬を使っている場合は別の確認が要ります。
低周波治療器を使う前に医師へ相談したほうがよい場合と、パッドを貼らない部位を整理しましょう。
薬を服用している人は、低周波治療器を使う前に医師へ相談する
薬を服用している人は、低周波治療器を使う前に医師へ相談してください。医師の治療を受けている人や、体に異常を感じている人も同じです。
医師に相談せずに自己判断で使用すると、事故や体調不良につながることがあります。
相談するときに、飲んでいる薬と使っている湿布の名前を控えていくと、話が早く進みます。
湿疹やかぶれ、傷口のある部位にはパッドを貼らない
湿疹やかぶれ、傷口がある部位に、低周波治療器のパッドを貼らないでください。
肌に異常のある人は、低周波治療器を使う前に医師へ相談する対象に入っています。湿布でかぶれた跡が残っているあいだは、その部位を外して別の場所に貼りましょう。
肌に赤みやかゆみが出たときに、低周波治療器の使用をやめる目安

薬と重ならないように使っていても、肌に合わないことはあります。どの症状が出たらやめるのかを先に決めておくと、迷わずに済みます。
肌に湿疹、発赤、かゆみなどの異常を感じたら、すぐに低周波治療器の使用を中止してください。
低周波治療器と湿布のどちらもやめる目安になるのは、次のような変化です。
- 貼ったところの発疹や赤み
- かゆみ、かぶれ
- 痛み、色素沈着、皮膚がはがれる
- 体調そのものの変化
これらが出たときは、低周波治療器と湿布のどちらもいったんやめて、医師や薬剤師へ相談してください。
湿布の側にも、5〜6日間使って症状がよくならないときはやめるという目安があります。やめる基準を先に決めておくと、我慢して使い続けて肌を痛める事態を避けられます。
薬や汗でパッドの粘着力が落ちたときの、交換するパッドの選び方
湿布や塗り薬を避けて使っていても、パッドは消耗品なので、いつかは貼りつかなくなります。
交換を決める前に、水洗いで粘着力が戻るかを確かめましょう。
パッドの粘着力を水洗いで復活させる方法と、戻らない場合の見分け方
粘着面の表面の汚れであれば、水洗いで粘着力を復活させられます。少量の水を流しながら指先で軽く数秒洗い、完全に乾かしてから使います。
水洗いの目安は使用30回程度に1回で、洗える回数は10回ほどです。洗い終わったらフィルムに貼り付けて、粘着面が空気にさらされないように保管してください。
薬の成分がしみ込んで粘着面がいたんだときは、水洗いでは戻りません。次のどちらかに当てはまれば、交換を検討してください。
- 水洗い後に完全に乾かしても粘着力が戻らない
- 薬を塗ったままの肌にパッドを貼ってしまい、粘着面が変色または硬化している
洗って戻るかを一度試してから交換を決めると、寿命の残ったパッドを早まって捨てずに済みます。詳しい手順は「パッドの粘着力を復活させる方法」の記事にまとめています。
交換するパッドは、型式を確かめてから選ぶ
純正の別売パッドには型式が決められていて、取扱説明書の別売品の欄に書かれています。グレーのロングライフパッドであるHV-LLPAD-GYが、その一例です。
手持ちの機器の取扱説明書で型式を控えてから選ぶと、合わないパッドを買う失敗を防げます。
純正パッドと互換パッドは、どちらが自分に向くかで選ぶ
純正パッドと互換パッドのどちらにするかは、何を優先したいかで変わります。
- 純正パッドが向く人:本体の保証を最優先にしたい人
- 互換パッドが向く人:パッドの交換回数が多く、1組あたりの費用を下げたい人
- 互換パッドが向かない人:対応する機種を自分で確かめる手間をかけたくない人
互換パッドを扱う通販サイトであるRYNEXT+では、純正の系統ごとに対応する品がそろっています。RYNEXT+は取扱先の一例であり、当サイト(ビリログ)とは別サイトです。
ロングライフパッドや温熱パッド、3D大型パッドなど、純正のパッドは系統ごとに分かれています。
控えた型式でどの系統に当たるかを確かめてから選ぶと、買い直しを防げます。
薬で汚れたパッドを買い直すときの選び方は、次の記事にまとめています。

ほかのパッドを使っている人は、パッドの種類に合わせて次の記事を参考にしてください。
使っているパッドの種類は、本体の型番から取扱説明書で確かめられます。
よくある質問
Q. 湿布の上から低周波治療器のパッドを貼ってもいいですか?
湿布の上からは貼れません。貼り薬と低周波治療器を同時に使わない決まりだからです。
湿布をはがし、肌を清潔にして乾かしてから、パッドを貼ってください。
Q. 湿布をはがしてから、どれくらい間をあければいいですか?
何分あけるという決まりは示されていません。肌に残った薬を落とし、乾いてから貼ることが基準になります。
入浴をはさむ日なら、湿布は入浴の1時間前にはがし、入浴後は30分ほどおいて貼り直します。
Q. 塗り薬を塗った日は、低周波治療器を使えませんか?
塗った部位を洗い流して乾かせば、低周波治療器を使えます。塗り薬が残ったままの肌には、パッドを貼りません。
塗る部位とパッドを貼る部位を、最初から分けておく方法もあります。
Q. 制汗スプレーを使った肩に、パッドを貼っても大丈夫ですか?
その部位には貼りません。デオドラントシートやスプレーを使った部位に貼ると、パッドの粘着力が低下することがあります。
拭き取って乾かすか、スプレーがかかっていない場所を選びましょう。
Q. 湿布をはがしたあとにパッドの粘着力が落ちました。復活させることはできますか?
粘着面の表面の汚れが原因であれば、少量の水を流しながら指先で軽く数秒洗うと粘着力が戻ります。洗ったあとは完全に乾かしてから使ってください。
べたつきが原因のときは、冷蔵庫の冷蔵室で一晩おくと戻る場合があります。薬の成分がしみ込んで粘着面がいたんでいるときは、水洗いや冷蔵室でも粘着力は戻らないため、交換が必要です。
まとめ
湿布や塗り薬と低周波治療器の使い方について、この記事で押さえた点は次のとおりです。
- 湿布や塗り薬、スプレーを使った肌に、低周波治療器のパッドは貼らない
- 湿布をはがし、肌の薬を落として乾かしてからパッドを貼る
- 制汗デオドラントを使った部位に貼ると、パッドの粘着力が落ちる
- 薬を服用している人は、低周波治療器を使う前に医師へ相談する
- 肌に湿疹や発赤、かゆみが出たら、すぐに低周波治療器の使用を中止する
- 粘着力が落ちたら、まず水洗いや冷蔵室で復活を試し、戻らなければ交換する
順番が分かると、湿布を使っている日でも、低周波治療器をいつ使えばよいかを自分で決められます。
薬と重ならないパッドの使い方を守れば粘着面も汚れにくくなり、交換までの回数を伸ばせます。粘着力が落ちてきたと感じたら、まず水洗いを試し、それでも戻らないときは冷蔵室で一晩おいてから判断しましょう。
水洗いでも粘着力が戻らなかったパッドの替え方は、次の記事で確かめてください。

ほかのパッドを使っている人は、パッドの種類に合わせて次の記事を参考にしてください。
使っているパッドの種類は、本体の型番から取扱説明書で確かめられます。
参考情報
- オムロン低周波治療器 HV-F021 取扱説明書
- 丸菱産業 サンマッサー 安全にお使いいただくために
- オムロン ヘルスケア よくあるご質問 低周波治療器を使ってはいけない人は?
- 久光製薬 サロンパス-ハイ 使用上の注意

