低周波治療器

子どもに低周波治療器は使える?年齢表示と保護者が確認する注意点

子ども用に低周波治療器を使ってよいかを検討する保護者のイラスト
トモ

あなたのお子さんが肩こりや脚のだるさを訴えたとき、家にある大人用の低周波治療器を使ってよいのか迷いませんか?

家庭用低周波治療器のメーカーは、子どもが何歳から使えるかを示していません。オムロン公式の案内も、自分で意思表示できない人は使う前に医師へ相談するよう求めています。

そのため、年齢ではなく刺激の感覚を本人が自分の言葉で伝えられるかなどで判断します。対象年齢がはっきりしないまま大人用を子どもに使うと、皮膚のトラブルや強さの調整ミスにつながる恐れがあります。

この記事では、家庭用低周波治療器を子どもに使ってよいかの判断基準をまとめました。併せて保護者が事前に確かめる5項目と、機器を使う前に試したい対処も紹介します。

子どもに低周波治療器を使ってよいかの結論

家庭用低周波治療器を子どもに使うかどうかは、年齢だけでは決められません。調べたところ、低周波治療器を子どもが何歳から使えるかを具体的な数字で示しているメーカーは見つかりませんでした。

判断の目安は次の3点です。

  • 子ども本人が刺激の感覚を自分の言葉で正確に伝えられるか
  • 貼ってはいけない部位を避けられるか
  • 皮膚に異常がないか

3点のうち1つでも満たせない年齢の子どもに低周波治療器を使うときは、かかりつけ医または小児科医へ相談してからにしてください。

家庭用低周波治療器のメーカーは年齢を何歳と決めているか

家庭用低周波治療器のメーカーが子どもへの使用をどう扱っているか、この機器が制度上どう位置づけられているかを、順に確かめます。

オムロンの案内には具体的な年齢が書かれていない

家庭用低周波治療器の代表的なメーカーはオムロンです。オムロン公式サイトのよくある質問ページ「低周波治療器を使ってはいけない人は?」を確かめました。

低周波治療器を使ってはいけない人の一覧はあっても、何歳未満は使えないという年齢の数字はありません。

子どもだからすぐに使えないとも、大人と同じでよいとも書かれていないため、保護者が個別に判断する必要があります。

メーカーが年齢を数字で決めていないのは、同じ年齢でも体格や皮膚の状態、感覚を言葉にできるかどうかに大きな差があるためです。

オムロンが挙げる「低周波治療器の使用前に医師へ相談する人」に子どもが該当しやすい項目

オムロン公式のよくある質問ページには、低周波治療器を使う前に医師へ相談すべき人がいくつも挙げられています。そのうち子どもが特に当てはまりやすいのは、13番目の「自分で意思表示できない人」です。

刺激が強すぎる、ピリピリして痛い、貼った場所がかゆいといった感覚を本人が正確に伝えられない年齢の子どもは、この項目に当てはまります。

言葉の発達がゆっくりな子どもや、自分の気持ちをまだうまく伝えられない年齢の子どもも同じです。

他にも、持病のある子どもが当てはまりやすい項目があります。次の3つです。

  • 7番目「皮膚知覚障害または皮膚に異常のある人」
  • 10番目「薬を服用している人」
  • 14番目「糖尿病などによる高度な末梢循環障害による知覚障害のある人」

これらに一つでも当てはまるなら、自己判断で使わず医療者へ相談してください。

家庭用低周波治療器は管理医療機器である

家庭用低周波治療器は、日本の制度上は管理医療機器に分類されます。マッサージチェアや電気毛布のような家電製品ではなく、体に電気を流して筋肉を動かす医療機器の一種です。

日本ホームヘルス機器協会の資料によれば、家庭用低周波治療器の使用目的は次の3つです。

  • 肩こりをやわらげること
  • 麻痺した筋肉が細くなるのを防ぐこと
  • マッサージ効果を得ること

これらはいずれも、大人に向けて定められています。子どもに低周波治療器を使うときは、その前提から外れることを保護者が理解しておいてください。

子どもに低周波治療器を使う前に、保護者が確かめる5項目

保護者が子どもの低周波治療器使用前に確認する5項目を表す図解イラスト

保護者が家庭で低周波治療器を使う前に、順番に確かめておきたい5項目です。1つでも当てはまらない項目があれば、使用を見送るか医療者へ相談してください。

確認1:かかりつけ医または小児科医に相談したか

痛みや肩こりが続いていて子どもに低周波治療器を使いたい場合、まずかかりつけ医または小児科医に「家庭用低周波治療器を使ってよいか」を相談してください。

子どもの症状には、大人と違う原因が隠れていることがあります。成長期の関節、姿勢、まれに神経や骨の病気などです。

医療機関で原因を確かめてから使うと、機器で対処すべきでない症状を見逃す失敗を防げます。何気ない肩こりの裏に、姿勢のくせや勉強疲れ以外の原因が隠れていることもあるからです。

確認2:子ども本人が「ピリピリする感覚」を自分の言葉で伝えられるか

低周波治療器は、強さを最弱から少しずつ上げ、心地よいと感じる範囲で止めて使います。この調整は、刺激の感じ方を本人が言葉で伝えることが前提です。

「ピリピリする」「もう少し弱くしてほしい」「そこは痛い」を自分の言葉で伝えられない年齢の子どもには使わないでください。

保護者が本人の様子を推し量って強さを決めると、強すぎる刺激を我慢させてしまう恐れがあります。子どもは「いたい」と口に出せず、じっと我慢してしまうことがあるからです。

本人が「もう少し弱く」と言えるかを、初めに確かめておいてください。

確認3:貼ってはいけない部位を避けているか

オムロン公式のよくある質問ページ「低周波治療器を使ってはいけない部位は?」では、心臓の近く、胸部付近、首から上(頭部、口を含む)、陰部、皮膚疾患部は使用禁止部位とされています。また、内臓を挟むようにパッドを貼る使い方も禁止です。

子どもは体が小さいため、大人と同じ位置に貼ると心臓に近づいたり、首の付け根に達したりします。腰に貼るつもりでも、子どもの背中では胸の位置になることがあります。

パッドを貼る前に、禁止部位から十分に離れた場所か、目で確かめてください。

確認4:低周波治療器の使用時間と強さを大人より短く弱く設定しているか

大人が家庭用低周波治療器を使うときの目安は、1回10分から15分、1日30分から60分です。子どもに低周波治療器を使うときは、この時間と強さをさらに短く、弱くしてください。

最弱の強さで数分から始め、皮膚と本人の反応を保護者が見守りましょう。長時間の使用や強すぎる刺激は、大人でも皮膚のかぶれや筋肉痛の原因になり、子どもではより影響が出やすいためです。

初めは短めに、いつもより弱めに、と決めておくと安心して見守れます。

確認5:低周波治療器の使用後に赤み・かゆみ・パッドの跡が残っていないか

パッドをはがしたあと、皮膚に赤み、かゆみ、跡が残っていないかを保護者が毎回確かめてください。子どもの皮膚は薄く、大人が問題ないと感じるパッドや電流でも刺激になることがあります。

跡が翌日まで残る、かゆがる、はがしたときに皮がめくれるなどの変化があれば、次回の使用は見送ってください。症状が続く場合は皮膚科を受診しましょう。

使い終わるたびに10秒だけ皮膚を見る、と決めておくと習慣にしやすくなります。

子どもへの使用を、その場で中止して医療者に相談する場面

低周波治療器の使用中に、子どもが不調のサインを出す場面があります。次のような様子です。

  • 「痛い」「気持ち悪い」と訴える
  • 体を動かして嫌がる
  • 皮膚が赤くなる
  • 動悸やめまいを訴える

そのときはすぐに機器を止めてパッドをはがしてください。

もとから発熱(体温38℃以上)、感染症、けが直後、皮膚の炎症がある部位への低周波治療器の使用も避けます。

低周波治療器を使った後に痛みや違和感が続く、皮膚の変化が翌日以降も残るときは、かかりつけ医または皮膚科・小児科を受診してください。

「少し様子を見よう」と続けると、悪化してから気づくことになります。

子どもの肩こりや筋肉痛に、低周波治療器を使う前にできること

低周波治療器を使う前に試したい姿勢・荷物・睡眠・温めの対処を示すイラスト

低周波治療器を使う前に、家庭で見直せる要素と、受診を検討する目安を確かめます。

機器を使う前に見直したい4つの生活要素

子どもの肩こりや筋肉痛には、機器を使う前に見直せる要素があります。よくあるのは次の4つです。

  • 姿勢:長時間のスマートフォン利用や学習机での前かがみ
  • 荷物:体格に合わないランドセルや通学カバンの重さ
  • 睡眠:睡眠時間の不足
  • クールダウン:運動後のストレッチの不足

まず姿勢と荷物、睡眠時間を整え、痛む部位を蒸しタオルで温めて様子を見てください。家庭で今日から取り組める要素なので、機器を検討する前に見直せます。

受診を検討する目安と機器を使う順番

4つを見直しても改善しない場合や、痛みが1週間以上続く場合、片側だけ強く痛む場合は受診を検討しましょう。小児科または整形外科を受診してから、機器を使うかを医師と相談する順番が安全です。

使いすぎたときに起きる症状は「低周波治療器の使いすぎで起きやすい症状と対処法」の記事に、基本的な貼り方は「低周波治療器の基礎知識」の記事にまとめています。

よくある質問

Q. 家庭用低周波治療器は何歳から使えますか?

オムロンをはじめとするメーカーは「何歳から」という具体的な年齢を示していません。

刺激の感覚を自分の言葉で伝えられるか、貼ってはいけない部位を避けられるか、皮膚に異常がないかを保護者が確かめられることが目安です。

迷う場合はかかりつけ医または小児科医に相談してから判断してください。

Q. 子どもに低周波治療器を大人と同じ強さや使用時間で使ってよいですか?

低周波治療器を大人と同じ強さや使用時間で子どもに使うのは避けてください。

大人向けの低周波治療器の目安は、1回10分から15分、1日30分から60分です。子どもに低周波治療器を使う場合は、この時間と強さをさらに減らしてください。

最弱の強さで数分から始め、皮膚の変化と本人の反応を保護者が見守りましょう。

Q. 学校の部活後の筋肉痛にも使えますか?

まず姿勢、荷物の重さ、睡眠、蒸しタオルでの温めなど、機器以外の対処を試してください。痛みが強い場合や1週間以上続く場合は、機器を使う前に整形外科または小児科を受診することをおすすめします。

まとめ

家庭用低周波治療器のメーカーは、子どもの使用について具体的な年齢を示していません。判断の目安は次の3点で、これに医療者への相談を組み合わせます。

  • 子ども本人が刺激の感覚を自分の言葉で伝えられるか
  • 貼ってはいけない部位を避けられるか
  • 低周波治療器を使った後の皮膚に異常がないか

低周波治療器を使う場合は大人より短く弱く設定し、機器を使った後の皮膚を毎回確かめてください。

この記事の5項目を保護者が事前に確かめ、迷ったら医療者に相談してから使うと、子どもへの不要な負担を避けられます。

低周波治療器を使わない選択肢として、姿勢と生活習慣の見直し、温めのケアも先に試してみてください。

家族で共有している低周波治療器のパッドを替えるときの選び方は、次の記事にまとめています。

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ほかのパッドを使っている人は、パッドの種類に合わせて次の記事を参考にしてください。

使っているパッドの種類は、本体の型番から取扱説明書で確かめられます。

参考情報

運営者
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トモ
低周波治療器専門ブロガー
元工場勤務の37歳。現場作業で痛めた腰を救ってくれた低周波治療器に魅了され、専門ブログ「ビリログ」を開設。現在は大阪で2人の子供を育てる傍ら、数々のセルフケア機器を検証中。実体験に基づいた低周波治療器のレビューなどを本音でお届けします。
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