低周波治療器

マッサージガンと低周波治療器の選び方。刺激・音・使える部位の違いから決める

椅子に座って低周波治療器のパッドを肩と腰に貼る人と、片手でマッサージガンを肩に当てる人を並べた編集用イラスト
トモ

低周波治療器とマッサージガンは、どちらも肩や腰のこりに使う家庭用の機器です。

ただ、体への当て方と使える部位がまるで違います。違いを知らないまま買うと、背中に当てにくい・夜は音が気になるといった理由で使わなくなることがあります。

この記事では、低周波治療器とマッサージガンを刺激の伝え方・使える時間・動作音・使ってはいけない部位・医療機器の認証の5点で比べました。

痛みやしびれがあるときに機器より先に受診する目安まで読めば、自分の生活に合う1台を決められます。

HV-F1200を選んだあとのパッド代が気になる人は、3Dパッドの交換代を下げる方法と、互換パッドの選び方も先に読んでおくと安心です。

マッサージガンと低周波治療器は、刺激の伝え方が違う

肩に貼ったパッドから広がる電気と、マッサージガンから伝わる振動の違いを上半身の輪郭で示した図解

マッサージガンと低周波治療器を比べると、一番大きな差は刺激を体へ届ける方法にあります。

次の表では、HV-F1200とREBIVE2を例に、低周波治療器とマッサージガンの違いを7つの項目で並べました。

比べる項目低周波治療器(HV-F1200)マッサージガン(REBIVE2)
刺激の伝え方貼ったパッドから弱い電流を流すヘッドを押し当てて振動させる
使うときの手貼ったあとは手を離せる片手で持って当て続ける
1回の使用の目安1カ所1回15分、1日1〜2回1回10分以内で同じ場所は3分以内
本体の重さ約480g(机の上で操作)約729g(手で持つ)
使えない部位の例心臓の近く・首から上頭部・腹部・胸部・首・骨の部分
医療機器の認証管理医療機器発売時期で異なる
消耗品パッド(定期的な交換が必要)なし(充電式)

表を見ると、同じ肩や腰のケアに使う機器でも、使う場面と使える場所がかなり違うと分かります。

低周波治療器は、貼ったパッドから弱い電流を流して筋肉を動かす

低周波治療器は、肌に貼ったパッドから弱い低周波の電流を流す機器です。神経や筋肉が電気に反応する性質を使い、筋肉を動かします。

低周波治療器のHV-F1200では、左右の肩や腰にパッドを1枚ずつ縦長に貼り、刺激の強さを1〜20の範囲で合わせます。

パッドを貼り終えれば本体から手を離せるので、座ったまま15分ほど過ごせるのが低周波治療器の特徴です。

マッサージガンは、ヘッドを押し当てて振動で筋肉を叩く

マッサージガンは、先端のヘッドを肌に押し当てて使う機器です。高速で垂直に振動させ、筋肉を叩くように刺激します。

マッサージガンのREBIVE2には形の違うヘッドが5種類付いていて、当てる場所に合わせて付け替えられる仕様です。

マッサージガンの刺激は電気ではなく振動なので、手で押し当てているあいだだけ筋肉に届きます。

低周波治療器の使用時間は1回15分、マッサージガンは10分以内

低周波治療器とマッサージガンは、1回に使ってよい時間の目安がメーカーごとに決まっています。

時間の長さに加えて、使っているあいだ手がふさがるかどうかも、続けやすさを分ける点です。

HV-F1200は1カ所15分で、貼ったあとは両手が空く

低周波治療器のHV-F1200は、1カ所1回15分、1日1〜2回が使用の目安です。

低周波治療器は15分たつと自動で止まるため、テレビを見たり本を読んだりしながら使えます。

ただし低周波治療器は、同じ場所に30分以上続けて使うことが禁止されているので、15分のコースを2回続けるのは避けてください。

背中は低周波治療器でも一人ではパッドを貼りにくい部位ですが、家族に貼ってもらえば、そのあとは手を離したまま使えます。

REBIVE2は1回10分以内で、同じ場所は3分までが目安

マッサージガンのREBIVE2は、1回10分以内で同じ場所は3分以内が使用の目安です。1日に使うのは2回までにとどめます。

マッサージガンは約729gの本体を片手で持って当て続けるため、使っているあいだはスマートフォンの操作もしにくくなります。

肩甲骨のあいだや背中の真ん中は自分の手が回りにくいため、家族にマッサージガンを当ててもらうのが現実的です。

夜や集合住宅で使うなら、動作音の違いを確かめる

仕事から帰ったあとの夜に使いたい人や、家族が近くで寝ている人は、機器の音を先に確かめると失敗しにくくなります。

低周波治療器には叩く部品がなく、聞こえるのは操作の電子音くらい

低周波治療器は電気を流すだけの仕組みで、本体の中に叩くための動く部品がありません。低周波治療器のHV-F1200で鳴るのも、ボタン操作や終了を知らせる「ピ」という電子音くらいです。

ただし低周波治療器は、音が静かでも寝ながら使うことは禁じられています。低周波治療器を寝る前に使う場合は、横になる前に電源を切り、パッドをはがしてから布団に入りましょう。

マッサージガンの動作音は、メーカーの測定で家庭用クーラーと同じくらい

マッサージガンはモーターでヘッドを動かすため、使っているあいだは振動音が続きます。REBIVE2の前のモデルであるREBIVEの動作音は、42〜52デシベル(メーカー調べ)です。

40デシベルは図書館、50デシベルは家庭用クーラーがおおよその目安で、夜の寝室では気になる人もいます。マッサージガンを使う時間帯と部屋を家族と決めておくと、音をめぐる不満を避けられます。

低周波治療器とマッサージガンでは、使ってはいけない部位が異なる

低周波治療器のパッドを貼ってはいけない部位とマッサージガンを当ててはいけない部位を2色の×印で示した人体の前後図

低周波治療器とマッサージガンには、それぞれ使ってはいけない部位があり、その範囲は同じではありません。

一方の機器で使える場所がもう一方の機器では使えないこともあるので、機器ごとに覚えておくと安心です。

低周波治療器は、心臓の近くと首から上にパッドを貼れない

低周波治療器のパッドは、心臓の近く・首から上・頭部・口の中・陰部には貼れません。

低周波治療器のパッドを皮膚に湿疹や傷がある部分へ貼ることや、左右の足裏に同時に貼る使い方も避けてください。

ペースメーカーなどの体内に植え込む医用電気機器を使っている人は、低周波治療器を併用できません。

一方で低周波治療器のHV-F1200には、ひじやひざの関節を選べるモードがあり、関節まわりにもパッドを貼れます。

マッサージガンは、首や背骨、ひじ、ひざに当てない

マッサージガンのREBIVE2は、頭部・腹部・胸部・首の他、ひじ・ひざ・背骨などの骨の部分に使えません。

低周波治療器なら関節モードで貼れるひじやひざも、マッサージガンでは避ける場所になります。

肩こりが気になる人ほど首に当てたくなりますが、マッサージガンは首ではなく肩の上や肩甲骨まわりの筋肉に当てましょう。

マッサージガンのREBIVE2では、使い始めの振動を一番弱いレベルにし、肌へ強く押し付けず軽く当てるのが基本です。

マッサージガンは、医療機器の認証があるかを番号で見分ける

スマートフォンの商品ページで医療機器の認証表示をチェックマークで確かめる場面のイメージ図

低周波治療器とマッサージガンの違いは、医療機器としての扱いにもあります。

医療機器としての扱いが大切なのは、認証を受けた製品だけが、あんま・マッサージの代わりとしての効果を表示できるからです。

家庭用の低周波治療器は、管理医療機器として認証を受けている

家庭用の低周波治療器は国の分類で管理医療機器にあたり、オムロンのHV-F1200も管理医療機器です。

低周波治療器のHV-F1200には、商品ページと取扱説明書の仕様欄に医療機器認証番号が書かれています。低周波治療器を選ぶときは、この表示を箱や商品ページで一度確かめておくと安心です。

マッサージガンは、同じ商品名でも医療機器と雑貨が混ざっている

マッサージガンには、家庭用電気マッサージ器として認証を受けた製品と、認証のない製品があります。

たとえばマイトレックスのREBIVE2は、2025年6月発売のモデルが管理医療機器で、2024年8月発売のモデルは医療機器ではありません。

家庭用電気マッサージ器の認証は、登録認証機関と呼ばれる第三者が国の基準に照らして審査したうえで与えられます。

マッサージガンを買う前に商品ページで次の3点を確かめれば、医療機器かどうかを判断できます。

  • 製品の仕様欄に「管理医療機器」と書かれているか
  • 製品の仕様欄に医療機器認証番号が書かれているか
  • 同じ商品名の製品でも、発売時期によって表示が変わっていないか

「管理医療機器」の表示も認証番号も見当たらないマッサージガンは、雑貨として売られている製品です。効果の表示がないことを前提に選びましょう。

どちらを選ぶかの目安と、買う前に受診したほうがよい場合

低周波治療器とマッサージガンの違いを生活の場面に当てはめると、選び方は次のようになります。

  • 低周波治療器は、夜に座ったまま静かに使いたい人や、手を離して15分ほど続けたい人に向きます
  • 関節モードのある低周波治療器は、ひじやひざのまわりにも使いたい人に向きます
  • マッサージガンは、運動のあとに太ももやふくらはぎへ数分ずつ振動を当てたい人に向きます
  • マッサージガンは、パッドの買い替えのような消耗品の費用をかけたくない人に向きます

両方に当てはまる人は、使いたい部位がその機器で禁止されていないかを先に比べておきましょう。

買ったあとの費用は、低周波治療器だけパッド代がかかる

低周波治療器のHV-F1200の純正パッドは、約300回の使用が交換の目安です。

約300回は30回ほど使うたびに水洗いした場合の回数なので、1日2回使う人なら5か月前後で1組を買い替える計算です。

マッサージガンは充電式で、パッドのような消耗品を定期的に買う必要がありません。低周波治療器のパッド代を抑えたい人には、パッドを安く交換する4つの節約策が参考になります。

大きな3Dパッドを使う機種を選んだ場合の交換代の下げ方は、次の記事にまとめています。

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痛みやしびれ、腫れがあるときは、機器より先に医師に相談する

強い痛みやしびれがある場合や、ねんざ・打撲のあとで腫れや熱っぽさがある場合は、どちらの機器も使うのを控えてください。

ねんざや肉離れのように急に起きた痛みがある人は、低周波治療器を使う前に医師への相談が必要です。

原因が分からない痛みは、整形外科などで原因を確かめてから、家庭で機器を使ってよいかを聞いておきましょう。

体内に金属が入っている人も、低周波治療器を使う前の主治医への確認が欠かせません。

よくある質問

マッサージガンと低周波治療器の使い分けについて、買う前によく出る疑問をまとめました。

Q. マッサージガンと低周波治療器を同時に使ってもよいですか

低周波治療器とマッサージガンを同時に使うのは避けてください。HV-F1200では、他の治療器と同時に使うことが禁止事項になっています。

両方を使う日は時間をずらし、同じ部位へ続けて刺激を重ねないようにしましょう。

Q. 認証のないマッサージガンを使っても大丈夫ですか

認証のないマッサージガンを使うこと自体は禁止されていませんが、国の基準に沿った審査は受けていない製品です。

迷ったら、医療機器認証番号が商品ページに書かれているマッサージガンを選ぶと安心です。

Q. マッサージガンや低周波治療器は毎日使ってもよいですか

マッサージガンのREBIVE2は毎日使ってかまいませんが、1日2回までが目安です。低周波治療器のHV-F1200の目安も、1日1〜2回です。

低周波治療器を使ったあとに肌の赤みやかゆみが出たら、すぐに使うのをやめて医師に相談してください。

まとめ

マッサージガンと低周波治療器は、どちらも肩や腰のこりに使う家庭用の機器ですが、刺激の伝え方から使える部位まで別物です。

  • 低周波治療器は、パッドを貼れば手が空き、1カ所15分を目安に静かに使える
  • マッサージガンは、片手で持って1回10分以内、同じ場所は3分以内で使う
  • 低周波治療器は心臓の近くと首から上、マッサージガンは首や骨の部分に使えない
  • マッサージガンは、同じ商品名でも医療機器かどうかが製品ごとに異なる

表と使えない部位の違いを自分の生活に当てはめれば、買ったあとに使わなくなる失敗を防げます。

買う前には選んだ機器の取扱説明書で使ってはいけない部位と使用時間を確かめ、痛みやしびれがある人は先に医療機関で相談してください。

低周波治療器の機種選びは低周波治療器のおすすめと選び方、日常の筋肉のケアは筋肉痛のセルフケアで詳しく紹介しています。

HV-F1200を選んで3Dパッドを使う人は、交換代を下げる方法を次の記事で確かめてください。

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参考情報

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トモ
低周波治療器専門ブロガー
元工場勤務の37歳。現場作業で痛めた腰を救ってくれた低周波治療器に魅了され、専門ブログ「ビリログ」を開設。現在は大阪で2人の子供を育てる傍ら、数々のセルフケア機器を検証中。実体験に基づいた低周波治療器のレビューなどを本音でお届けします。
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