低周波治療器

オムロンHV-F601Tの特徴と使い方。アプリ・パッド・寿命の確認点

ソファに座り、両ひざの上にオムロンHV-F601Tを1台ずつ貼っている様子
トモ

オムロンのHV-F601Tシリーズは、本体が約42グラムしかないコードレスの低周波治療器です。パッドと本体が一体なので、貼ったまま家事やデスクワークを続けられます。

その代わり、本体には画面もボタンもありません。モードも強さも、スマートフォンの専用アプリでしか操作できません。

シリーズは4機種あり、箱に入る本体が1台の型番と2台の型番があります。また、温める機能は付いていません。

この記事で分かるのは、次の4つです。

  • 4機種の違いと、本体1台・2台の選び方
  • アプリで選べる10種類のモード(低周波9種類とマイクロカレント)
  • 純正パッドの交換の目安(1回30分で約30回)と本体の寿命(約5年)
  • HV-F601Tが向く人・向かない人と、低周波治療器を使ってはいけない人

買ってから「アプリがないと動かない」「温められない」と気づく前に、HV-F601Tが自分に合う機種かを確かめられます。

オムロンHV-F601Tシリーズの基本仕様と4機種の違い

まず、この低周波治療器がどんな形で、どの区分の製品なのかを押さえます。シリーズには型番の違う4機種があり、届く本体の台数が変わります。

4機種とも国の基準を満たした管理医療機器で、医療機器認証番号は230AGBZX00089000(オムロン ヘルスケアストアの製品ページに記載)です。

認められた使用目的は、肩こりをやわらげることと麻痺した筋肉の萎縮の予防、それにマッサージ効果の3つです。家庭で使う製品として、この範囲で認証を受けています。

本体は約42グラムで、コードをつながずに貼ったまま動ける

本体の大きさは横60ミリメートル、縦72ミリメートル、厚さ15.5ミリメートルです。重さは約42グラムしかありません。

パッドと本体が一体で肌に貼りつくため、導子コードを本体につなぐ必要がありません。

コードがないぶん、貼ったままデスクで資料をめくったり、身支度を続けたりできます。収納ケースに本体と充電器を入れれば、出張先の宿でも取り出してすぐ使えます。

1カ所用と2カ所用で型番が分かれる

HV-F601Tシリーズは、パッドと一体になった小さな本体を、体に直接貼って使います。本体1個で使えるのは1か所だけです。

そのため、本体が2個入ったセットと、1個だけのセットが売られています。肩の左右や両ひざのように2か所を同時に使いたいなら、2個入りを選びます。

  • 【HV-F601T】本体2台と中サイズのパッド2枚が入った構成。腰の左右など2か所を同時に使えます
  • 【HV-F602T】専用アプリの対応機種として公式に案内されている姉妹機です
  • 【HV-F601T1】2024年7月16日に発売された世代で、本体1台と中サイズのパッド1枚の構成です
  • 【HV-F601T1-C】スポーツ後のケア向けに整えられた「スポケア」の名が付く機種です
型番入っている本体同時に使える場所
HV-F601T2個2か所(両ひざ、腰の左右など)
HV-F602T2個2か所(腰や太ももに沿いやすい形のパッド)
HV-F601T11個1か所
HV-F601T1-C1個1か所(スポーツ後のケア向けの「スポケア」)

1個入りを買ったあとで、もう1か所使いたくなった場合は、本体を買い足せば2か所で使えます。

HV-F601Tシリーズに温める機能は付いていない

このシリーズのコースは低周波とマイクロカレントの2系統だけで、温める機能は付いていません。冷えを感じる肩や腰を温めながらほぐしたい人には向きません。

温めながら使いたい場合は、温熱機能のある低周波治療器の選び方を先に読み、温熱コースを積んだ機種と比べてください。逆に温熱が要らないなら、そのぶん薄くて軽い本体を持ち歩けます。

専用アプリがないと本体を操作できない

スマートフォンのアプリ画面を両手で操作する様子と、木目のテーブルに置かれた白いコードレス低周波治療器と2枚の四角いジェルパッド

この機種で一番戸惑いやすいのが、操作の入り口がスマートフォンしかない点です。ここでは何を用意すればよいのかを先に確かめます。

本体には電源ボタンも表示もないため、アプリを入れていない状態では電気を流せません。買ってすぐ使いたい日は、開封前にアプリの用意を済ませておきましょう。

専用アプリ「オムロン低周波」は2種類のスマートフォンに対応

操作に使うのは「オムロン低周波」という名前のアプリです。iPhone(アップルのスマートフォン)とAndroid(グーグルの基本ソフトを積んだスマートフォン)のどちらでも使えます。

オムロン ヘルスケアストアのサポートページは、このアプリがなければ本体を操作できないと明記しています。スマートフォンを買い替えたら、新しい端末へ同じアプリを入れ直してください。

本体は最大2台まで同時に使える

本体とスマートフォンをつなぐのは、近距離無線通信であるBluetoothです。シリーズ4機種を通じて、本体は最大2台まで同時に使えます。

腰の左右へ1台ずつ貼れば、1つのアプリから両側をまとめて動かせます。1台ずつ順番にケアする手間が省けるので、朝の支度が立て込む日にも組み込んでみてください。

モードは低周波9種類とマイクロカレント1種類の合計10種類

次に、実際に選べるコースの中身を見ていきます。数だけでなく、どんなときにどちらを選ぶのかまで押さえると迷いません。

項目内容
低周波コース腰専用モードなど9種類
マイクロカレントコース1種類
モードの合計10種類
強さの調節20段階
基本周波数0.2〜108ヘルツ
1回の定格時間30分

表のとおり、低周波が9種類とマイクロカレントが1種類で、合わせて10種類から選べます。基本周波数は0.2〜108ヘルツ、1回の定格時間は30分です。

1回30分が基準だと分かっていれば、就寝前や出勤前でもケアの予定を立てやすくなります。

低周波コースは部位別に9種類、強さは20段階

低周波コースには腰専用モードなど9種類があり、強さは20段階で細かく調節できます。段階が多いぶん、弱いほうから少しずつ上げて自分に合う強さを探せます。

最初は必ず一番弱い段階から始めましょう。心地よいと感じたところで止め、ピリピリと痛いと感じたら、低周波治療器の強さを下げるか使用を中止してください。

貼る部位を変えたときも、同じ強さのまま続けず最弱からやり直すと安全です。強さの決め方に迷ったら、低周波治療器の強さの合わせ方も併せて確かめられます。

マイクロカレントは刺激をほとんど感じない微弱電流のコース

マイクロカレントは、電気の刺激をほとんど感じないごく弱い電流を使うコースです。運動後のコンディショニングケアに使われており、スポーツ向けの機種にも同じコースが入っています。

強い刺激が欲しい場面ではなく、運動したあとに落ち着いて貼っておきたいときに選んでください。刺激を感じないので、動いている実感が欲しい人は先に低周波コースを試すと違いが分かります。

消耗品の純正パッドと交換の目安

木目のテーブルに並んだ、中サイズと大サイズのコードレス低周波治療器用パッド

本体を買ったあとに続く費用は、ほぼパッド代です。ここでは型番と、どれくらいで替えることになるのかを整理します。

パッドは消耗品なので、粘着面が傷んだら別売品に買い替えてください。

オムロンは純正品以外の粘着パッドを使わないよう求めており、模倣品を使うと安全上の問題や本体の不具合につながる恐れがあります。

純正パッドは中サイズと大サイズの2種類が別売り

別売りのパッドは、型番がHV-WPAD-MJP(中サイズ用)とHV-WPAD-LJP(大サイズ用)の2種類です。どちらも1枚入りです。

本体には中サイズが同梱されているので、まずは付いてきたパッドで試してください。広い範囲に貼りたいと感じてから大サイズを足すと、買いすぎずに済みます。

純正パッドは1回30分の使用で約30回が交換の目安

オムロン公式の「よくあるご質問」は、パッドの寿命の目安を1回30分使用の場合で約30回と示しています。1日1回30分ずつ使うと、おおむね1か月で交換時期を迎える計算です。

この目安が分かっていれば、パッドの予備を切らす前に注文できます。粘着面が傷む前に汚れを落としておくと、目安に近い回数まで使い切れます。

手入れのやり方はオムロンのパッドの洗い方と保管にまとめました。ただし粘着ゲルそのものが傷んだ分は洗っても戻らないので、戻らなくなったら交換してください。

本体の寿命と、使ってはいけない人

最後に、本体をどれくらい使えるのかと、安全のうえで外せない条件を確かめます。ここは費用の話とは別に、必ず守ってください。

本体は充電式で、リチウムイオン電池を内蔵しています。乾電池では動きません。

本体の寿命は1日30分の使用で約5年が目安

オムロン公式の「よくあるご質問」は、本体の寿命の目安を1日に30分使用、6日に1回充電で約5年と示しています。品質保証は入手後1年です。

5年を超えて動いていても、電池のもちや刺激の伝わり方が変わったと感じたら買い替えを考えましょう。その前にパッドの劣化かどうかを切り分けると、本体をまだ使えるのに手放さずに済みます。

体内に医療機器を入れている人は、この低周波治療器を使えません

ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器を使っている人は、絶対に併用しないでください。オムロンは、次の3種類の医用電気機器との併用を禁じています。

  • ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器
  • 人工心肺などの生命維持用医用電気機器
  • 心電計などの装着型医用電気機器

これらの機器が誤って動くと、生命に重い障害をもたらす原因になります。当てはまる人は自己判断で使わず、この低周波治療器を使えるかどうかを主治医に決めてもらってください。

持病がある人や妊娠中の人も、低周波治療器を使う前に医師へ相談したほうが安全です。使っている最中にピリピリした痛みや強い赤み、しびれが続いたときは、途中でも止めてください。

HV-F601Tが向く人と、他の機種を選んだほうがよい人

ここまでの仕様を踏まえて、この低周波治療器が自分に合うかどうかを整理します。判断が分かれるのは、持ち運びやすさを取るか、温める機能を取るかです。

先に消耗品の費用を見込んでおくと、買ったあとで負担に感じずに済みます。

毎日使うとパッドは年間およそ12枚必要になる

純正パッドは、1回30分の使用なら約30回で交換になります。毎日30分使うと、1年でおよそ12枚必要になる計算です。

本体2台を同時に使う日が多いなら、パッドも2枚ずつ減っていきます。買う前にこの金額を見込んでおけば、あとから消耗品代に驚くことはありません。

本体を持ち運んで使いたい人には向く

約42グラムでコードもないため、カバンに入れて職場や出張先へ持ち出せます。貼ったまま動けるので、家事やデスクワークの合間に短く使いたい人に向きます。

離れた2か所を一度にケアしたいなら、本体2台入りの型番を選んでください。

温めたい人や、本体だけで操作したい人には向かない

温める機能がないので、冷えた肩や腰を温めながらほぐしたい人には物足りません。操作もスマートフォンからに限られるため、本体のボタンだけで完結させたい人にも向きません。

当てはまる場合は、温熱コースを積んだ機種や、本体側で操作できる据え置き型を候補にしてください。

よくある質問

Q. HV-F601Tに温める機能はありますか?

温める機能は付いていません。コースは低周波が9種類とマイクロカレントが1種類の合計10種類で、温めながら使うコースは入っていないためです。

温めながらほぐしたい人は、温熱コースを積んだ別の機種を候補にしてください。

Q. 純正パッドはどれくらいで交換になりますか?

オムロン公式の「よくあるご質問」は、パッドの寿命の目安を1回30分使用の場合で約30回と示しています。1日1回30分ずつ使うなら、おおよそ1か月で交換時期です。

粘着面の汚れを落としておくと目安に近い回数まで使えますが、ゲルが傷んだ分は戻りません。

Q. スマートフォンのアプリなしで本体を使えますか?

アプリなしでは使えません。オムロン ヘルスケアストアのサポートページは、専用アプリ「オムロン低周波」がなければ本体を操作できないと明記しています。

使い始める前に、手持ちのスマートフォンへアプリを入れて本体とつないでおきましょう。

まとめ

HV-F601Tシリーズは、約42グラムの本体を肌へ直接貼り、スマートフォンの専用アプリから動かすコードレスの低周波治療器です。この記事の要点をまとめます。

  • 低周波9種類とマイクロカレント1種類の合計10種類を、20段階の強さで使い分けられる
  • 別売りの純正パッドは中サイズと大サイズの2種類で、どちらも1枚入り
  • 純正パッドは1回30分の使用で約30回、本体は1日30分の使用で約5年が寿命の目安
  • 体内に医用電気機器を入れている人は使えず、持病がある人は医師への相談が先になる

ここまで読んだ人は、本体とパッドにいくらかかり、どの型番なら何台届くのかを自分で判断できます。アプリが必要な点も先に分かるので、買ってから戸惑うこともありません。

まずは同梱の中サイズパッドで使い始めて、貼りたい範囲に合わせて大サイズを買い足してください。

参考情報

運営者
トモ
トモ
低周波治療器専門ブロガー
元工場勤務の37歳。現場作業で痛めた腰を救ってくれた低周波治療器に魅了され、専門ブログ「ビリログ」を開設。現在は大阪で2人の子供を育てる傍ら、数々のセルフケア機器を検証中。実体験に基づいた低周波治療器のレビューなどを本音でお届けします。
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