低周波治療器

「もむ・たたく・おす」は何が違う?低周波治療器のモード選び

木目のテーブルに置かれた手のひらサイズの低周波治療器本体と、コードでつながった白い四角いジェルパッド2枚
トモ

低周波治療器の「もむ」「たたく」「おす」「さする」は、同じパッドから電気を流すのに、感じ方がまったく違います。

「もむ」は指の腹でゆっくり押し込まれる感覚、「たたく」は指先で連続してたたかれる感覚です。違いを生んでいるのは、電気の強さの変わり方です。

しかもこのモード名は、メーカーが体感を伝えるために付けた呼び名で、規格で決まった用語ではありません。オムロンでも、もみ方の数は機種によって3〜5種類と違います。

この記事では、次の4点を整理します。

  • 4つのモードの感じ方と、疲れ方に合わせて低周波治療器のモードを選ぶ目安
  • 「部位別コース」と「もみ方モード」の役割の違い
  • 電源を入れる前に決めておく3つのこと
  • モードを変えても効かないときに見直す点

ボタンの前で迷わず、その日の体に合うモードを選べるようになります。

低周波治療器のモードは体感に合わせて付けられた呼び名

低周波治療器のモードは、大きく分けて「部位別コース」と「もみ方モード」の2つの層でできています。まずそれぞれの役割を分けて見ていきましょう。

部位別コースは貼った場所に合わせて電気を自動で組む

オムロンの低周波治療器には、肩・背中・腕・腰・足裏・関節などから貼った部位を選ぶ「部位別コース」が備わっています。

部位別コースともみ方コースの数は、機種によって違います。オムロン公式の機能比較表から、代表的な5機種を抜き出しました。

機種部位別コースもみ方コース
HV-F1200-J(3D大型パッドを使う乾電池式)7種類5種類
HV-F5300(患部集中パッドを使うコンセント式)12種類5種類
HV-F5500(大型ヒーターサポーターが付くコンセント式)12種類5種類
HV-F313(充電式の持ち運び型)6種類3種類
HV-F127(単4形乾電池で動くコンパクト機)4種類4種類

部位別コースは、HV-F1200-Jが7種類、HV-F5300が12種類です。コース数が多い機種ほど、貼る場所を細かく選び分けられる仕組みです。

部位別コースを選ぶと、刺激の組み合わせが本体側で自動的に組まれます。買ってすぐの日は、貼った場所に合う部位別コースを選ぶだけで低周波治療器を使い始められます。

もみ方モードは刺激の感じ方を後から変えるための切り替え

もみ方モードは、部位別コースの上に乗る切り替えです。「もっとゆっくり押されたい」「もっと軽くたたかれたい」といった好みを反映するボタンと考えてください。

もみ方コースの数は、HV-F1200-JとHV-F5300が5種類です。持ち運び型ではHV-F313が3種類、HV-F127は4種類になります。

HV-F1200-Jでは、もみ・たたき・おし・さすり・振動の刺激を組み合わせたプログラムを、選んだ部位の症状に合わせて選べます。

つまり部位別コースは「どこに貼るか」で決め、もみ方モードは「どう感じたいか」で選ぶ2段構えです。分けて考えると、モードボタンの並びが読み解けてきます。

「もむ・たたく・おす・さする」の感じ方の違い

肩にジェルパッドを貼ったまま、手元で低周波治療器のモードボタンを操作している場面

4つのモードは、同じ電気パルスの組み方を変えたものです。名前だけでは伝わりにくいので、体感の目安と使い分けの入り口を順にまとめました。

4つのモードで体感がどう変わるか

低周波治療器のモードごとの感じ方は、電気パルスの強さがゆっくり大きく変わるか、鋭く速く切り替わるかで決まります。目安は次のとおりです。

  • もむ:指の腹でゆっくり押し込まれる感覚。強さが波のように上下する
  • たたく:指先で連続してたたかれる感覚。刺激が速く鋭く切り替わる
  • おす:一定の力で押し続けられる感覚。刺激の変化が少ない
  • さする:手のひらで軽くなでられる感覚。ソフトな刺激で疲れを流したい日に向く

モード選びの入り口として、肩や腰の重だるさには「もむ」が向きます。コリのポイントを狙うなら「おす」が使いやすい傾向です。

疲労を軽く流したい日は「さする」が心地よく感じられます。肩の張りが気になる日は、「たたく」を短時間だけ試してみてください。

感じ方には個人差があるので、初めて使う機種では低い強さで各モードを10〜20秒ずつ試して、自分に合う順を決めておくと翌日から迷わずに使えます。

心地よい強さで使う。我慢して上げない

強くすれば効きが増える、というのは低周波治療器では当てはまりません。低周波治療器は弱い刺激から始めて、心地よいと感じる程度で使ってください。

長時間の治療は筋肉疲労を招くことがあります。低周波治療器の1日の上限時間は、どの部位に使っても30分または60分です。

「痛いくらい強いほうが効く」は誤解で、心地よさを超えた刺激は翌日の張りや肌の赤みの原因になります。

ダイヤルは半分より下から始めて、モードを切り替えたときはいったん最弱に戻してから合わせ直しましょう。想定外に強い刺激で驚かずに済みます。

モードを選ぶときに決めておく3つのこと

机に並ぶ低周波治療器の本体とジェルパッド、時計、無地のメモ帳とペン

モード選びは機器の前に立ってから考え始めると迷いやすくなります。電源を入れる前に決めておく手順と、変えても効かないときの見直し方を分けて整理しました。

低周波治療器のモード選びは貼る部位・その日の疲れ方・使う時間の順で決める

低周波治療器のモード選びで迷わないコツは、機器の電源を入れる前に3つのことを決めておくことです。

  1. 貼る部位:肩・背中・腰・足裏・関節のどれか
  2. その日の疲れ方:重だるい/張っている/筋がピリピリする、のどれに近いか
  3. 使う時間:15分の連続か、30分をまとめて取れるか

パッドを貼る部位を決めれば、低周波治療器の部位別コースが自動的に決まります。

その日の疲れ方が決まれば、もみ方モードの候補も絞り込めます。使う時間が15分か30分かで、強さを上げるペースを調整しましょう。

先ほどの3項目を毎回意識すれば、モード選びは同じ手順で回せて、日ごとに違うボタンを試す遠回りも減っていきます。

モードを変えても効かないときに見直す順番

モードを変えても効いた感じがしないときは、モードよりも前に確かめたい点が3つあります。

  • パッドが肌にしっかり密着しているか。端が浮くと電気が広がって刺激が弱く感じる
  • パッドの粘着力が落ちていないか。取扱説明書どおりに手入れし、戻らなければ交換する
  • 強さ表示だけを上げていないか。心地よさを超えた強さは効きの目安にならない

上記の3点を確かめてから、もう一度部位別コースを選び直しましょう。もみ方モードを10〜20秒ずつ試すと、機器の性能を引き出せます。

原因の切り分けをもっと詳しく確かめたいときは、低周波治療器が効かないと感じる理由の記事と、パッドの粘着力を戻す手順の記事を参照してください。

低周波治療器の基礎知識の記事を併せて読むと、モード以外の使い方の押さえどころが分かります。

よくある質問

モード選びと使う時間について、よく出る疑問を3件まとめました。時間の目安はオムロン公式の案内に沿っています。

Q. 1回に何分使えばよいですか

A. 低周波治療器の治療時間は機種によって違うので、まずお使いの機器の取扱説明書を確かめてください。

取扱説明書に記載がなければ、タイマー設定15分の機種は15分×2回、30分の機種は30分×2回が1日の上限です。

Q. モードは強くしたほうが効きますか

A. 強くしても効きは増えません。弱い刺激から始めて、心地よい範囲で使ってください。

翌日に張りや赤みが残ったら、次回は強さを1〜2段階下げると安全です。

Q. 肩と腰のように部位を変えれば長く使えますか

A. 部位を変えても、低周波治療器を長く使えるわけではありません。どの部位に使っても、1日の上限時間は同じです。

低周波治療器を肩と腰に分けて使う日も、合計が上限時間に収まるように割り振りましょう。

まとめ

低周波治療器のモード名は、メーカーが体感に合わせて付けた呼び名で、規格用語ではありません。

低周波治療器を使う前に貼る部位を決めれば、部位別コースが決まります。その日の疲れ方を思い浮かべると、もみ方モードも自然に絞れるはずです。

「もむ」はゆっくり押される感覚で、「たたく」は速く鋭い刺激に近い感覚です。「おす」は一定の力で押し続ける刺激で、「さする」は軽くなでるようなソフトな刺激が目安になります。

心地よい範囲で使い、モードを切り替えたら強さをいったん最弱に戻しましょう。今日使う低周波治療器のモードボタンを、自分の体調とその日に取れる時間に合わせて、改めて選び直してみてください。

モードを切り替えて使い込むうちにパッドが貼りつきにくくなったら、次の記事で替え方を確かめてください。

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ほかのパッドを使っている人は、パッドの種類に合わせて次の記事を参考にしてください。

使っているパッドの種類は、本体の型番から取扱説明書で確かめられます。

参考情報

運営者
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トモ
低周波治療器専門ブロガー
元工場勤務の37歳。現場作業で痛めた腰を救ってくれた低周波治療器に魅了され、専門ブログ「ビリログ」を開設。現在は大阪で2人の子供を育てる傍ら、数々のセルフケア機器を検証中。実体験に基づいた低周波治療器のレビューなどを本音でお届けします。
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