低周波治療器

オムロンとパナソニックの家庭用治療器、方式の違いからわかる選び方

低周波治療器のパッドと本体、首にかけるループ形状の高周波治療器をテーブルに並べた写真
トモ

オムロンとパナソニックは、どちらも家庭用の治療器を販売しています。ところが、今売られている両社の治療器は、方式からして別物です。

オムロンは、パッドを肌に貼って電気を流す低周波治療器です。筋肉を動かす刺激を感じながら、こりのある場所を狙ってほぐします。

パナソニックのコリコランは、首にかけたり肩にはおったりする高周波治療器です。ビリビリした刺激がなく、着けたまま仕事や家事を続けられます。

この記事では、次の4点を比べます。

  • 両社の現行機種と、それぞれの特徴
  • 電気の方式・刺激・着け方・連続使用の目安の違い
  • 買い足す消耗品や別売品の違い
  • 悩みや生活に合わせた治療器の選び方と、治療器を使えない人

価格やモード数だけで比べず、自分の生活に合う方式の治療器を選べるようになります。

オムロンの機種を使っていてパッド代が気になる人は、パッドを安く交換する方法と、種類別の互換品の選び方も先に読むと予算を立てやすくなります。

オムロンとパナソニックの家庭用治療器は、同じ機械ではない

この記事では、両社の現行機種を電気の方式・装着方法・連続使用の目安・消耗品の4軸で並べます。公式情報でそろえたうえで、自分の悩みや生活にどちらの方式が向くかを判断できるようにします。

パッドを貼って刺激を感じながら使いたい人と、着けたまま長時間過ごしたい人では、向いている機器が別です。

オムロンの家庭用低周波治療器の現行ラインアップ

コードでつながったパッド2枚と低周波治療器本体を手元で操作している場面

オムロンの現行の家庭用低周波治療器は、電源方式と使う部位、パッドの系統によって複数の機種に分かれます。ここでは、据置型・持ち運び型・温熱付きの3タイプを整理します。

据置型でパワフルに使うオムロンの低周波治療器

据置型の代表は、家庭用コンセントで動く電気治療器であるHV-F5500です。電源はAC100V(家庭用の交流100ボルト)で、発振周波数は約1〜1200Hz(ヘルツ)です。

11種類のこり治療と8種類の痛み治療、合計19種類の治療コースを備え、強さは30段階で調整できます。

大型のヒーターサポーターで肩・腰・背中を包んで温める機能もあるので、自宅で腰を落ち着けて使いたい人に向く1台です。

持ち歩けるオムロンの低周波治療器

外へ持ち出したい人には、充電式で本体が約42gのHV-F601T1(手のひらに収まる小型モデル)が向きます。

広い範囲のこりには、3D大型パッドが付くHV-F1200-J(乾電池式の持ち運び型)が選択肢です。HV-F1200-Jは1枚のパッドに3つの電極を持ち、狙った電極に電流を集中できます。

軽い機種を選んでおくと、本体をカバンに入れて職場や旅行先へ持ち出せるため、痛みが出た場面ですぐ使えます。

温熱と低周波を組み合わせたオムロンの機種

温熱と低周波を1台でこなしたいなら、大型ヒーターサポーター付きのHV-F5500か、温熱低周波治療器であるHV-F313が候補です。HV-F313は充電式で、温熱導子コードと粘着パッドが付属します。

低周波の通電と温めを1台で使い分けられるので、温熱用の道具を別に用意せずに済みます。

ただし、ヒーターを使うと治療器を同じ場所へ続けて使える時間が短くなるので、次の比較も併せて確認してください。

パナソニックの現行治療器はコリコランシリーズ

仕事机の前で首かけ型のループ形状デバイスを首にかける場面

パナソニックの現行治療器は、いずれも高周波を使うコリコランシリーズです。首にかけるループタイプと、アタッチメントで肩や腰に着けるワイドタイプが中心です。

ワイドタイプには、高周波デバイスを20個に増やしたコリコランワイド3Dもあります。この記事では、コリコランループとコリコランワイドを取り上げます。

首にかけるコリコランループ

首かけタイプであるコリコランループ(EW-RA520)は、首まわりに4個の高周波デバイスを配置したループ形状です。質量は約49gと軽く、7時間の充電で約17時間動きます。

コリコランループはマグネット式で着け外しでき、肩のこりの改善を目的とした機種です。着けたまま仕事や家事を続けられるので、使う時間を確保しにくい人でも習慣にしやすくなります。

ただし、使い始めは連続使用を最大3時間以内に限り、体を徐々に慣らしてください。

アタッチメントで肩や腰に着けるコリコランワイド

薄型の高周波治療器であるコリコランワイド(EW-RA550)は、布製のアタッチメントに入れて肩にはおります。9MHz(メガヘルツ)の高周波を使い、2時間の充電で約12時間コードレスで動きます。

腰にも使いたい場合は、コリコランワイド専用の腰アタッチメント【EW-9R55W】の買い足しが必要です。

肩アタッチメントは丸洗いでき、パナソニックの比較表で別売品として案内されているのはアタッチメントだけです。

オムロンとパナソニックの家庭用治療器の違いを比べる

両社の現行機種を、電気の方式・装着方法・消耗品・連続使用の目安の4つの軸で並べ、どんな悩みにどちらが向くかを判断できるようにします。

比較軸オムロン(低周波)パナソニック コリコラン(高周波)
電気の方式約1〜1200Hzの低周波9MHzの高周波
刺激の感じ方筋肉を収縮させる刺激がある刺激がない
装着方法パッドを2枚以上貼る首にかける、またはアタッチメントで着ける
連続使用の目安同じ場所に60分まで(HV-F5500)使い始めは3時間以内から慣らす
消耗品・別売品粘着パッドの交換ワイドは肩用・腰用アタッチメント

表の違いをまとめると、オムロンの治療器は短い時間で刺激を届ける機器、パナソニックの治療器は刺激なしで長く着けておく機器です。

電気の方式と刺激の感じ方が違う

オムロンの低周波治療器は約1〜1200Hzの電気をパッドから流し、筋肉を収縮・弛緩させてこりをほぐします。

パナソニックのコリコランは衣類の上から高周波を届ける方式で、ビリビリした刺激がありません。

「刺激を感じながら、こりや痛みのある場所を狙いたい」ならオムロン、「刺激なしで仕事中も着けておきたい」ならパナソニックが合います。

オムロンとパナソニックで買い足すものの違い

オムロンの低周波治療器は粘着パッドを肌に貼って使うため、粘着力が落ちたらパッドの交換が必要です。

HV-F1200-Jに付く3D大型パッドなら、水洗いすることで約300回繰り返し使えるので、交換の回数を減らせます。

パナソニックのコリコランループとコリコランワイドは、貼り替えるパッドを使いません。コリコランワイドを腰にも使うなら、腰アタッチメントの購入費を先に見ておくと予算を立てやすくなります。

低周波治療器とコリコランで違う連続使用の目安

オムロンの低周波治療器は、パッドを貼ってから治療コースを始め、終わったらパッドをはがす流れで使います。

HV-F5500の場合、治療器を同じ場所へ続けて使える時間は低周波治療のみで60分(30分×2回)、ヒーターを使うと30分(30分×1回)が目安です。

パナソニックのコリコランは着けたまま長く過ごせる治療器ですが、使い始めの連続使用は最大3時間以内に抑えるのが目安です。

「家事や仕事の合間に短く使いたい」ならオムロン、「着けたまま忘れて過ごしたい」ならパナソニックが向きます。

自分に向く家庭用治療器の選び方

ここからは、悩みと生活パターンから3つの型に分けて、家庭用治療器の選び方を示します。

強いこりや痛みを短時間でほぐしたい人

肩・腰・ふくらはぎの強いこりをその場でしっかりほぐしたい人には、オムロンの低周波治療器が向きます。

30段階で強さを調整できるHV-F5500や、狙った電極に電流を集中できるHV-F1200-Jなら、気になる場所に合わせて刺激を変えられます。

オムロン機種内の詳しい選び分けは、低周波治療器のおすすめと選び方も参考にしてください。

デスクワーク中も装着したまま過ごしたい人

装着したまま長時間動きたい人には、パナソニックのコリコランループやコリコランワイドが向きます。

仕事中や家事の合間、通勤中も本体を身に着けたまま機器を使えるので、「使う時間を確保しないと続かない」タイプの人でも生活へ組み込みやすい機器です。

コリコランワイドを腰にも使いたい場合は、別売の腰アタッチメントの追加費用を先に見ておいてください。

温熱と電気の両方を使いたい人

夜のリラックス時間に温めながら電気刺激も使いたい人は、ヒーター付きのHV-F5500や温熱低周波治療器のHV-F313が候補になります。

同じ機器で温熱と低周波を切り替えて使えるので、温めたあとに続けて通電する流れを崩さずに済みます。

温熱タイプのパッドの手入れや交換の目安を知りたい人は、オムロンの温熱低周波治療器の選び方も併せて確認してください。

オムロン・パナソニックの治療器を買う前に確かめること

オムロン・パナソニックの機器を買う前に、使えない条件と消耗品・別売品の費用を先に確認してください。

両社の治療器を使えない人と、医師への相談が必要な人

オムロンとパナソニックはどちらも、ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器や、心電計などの装着型医用電気機器との併用を禁止しています。

次に当てはまる人は、治療器を使う前に医師と相談してください。

  • 医師の治療を受けている人
  • 心臓に障害や異常がある人
  • 悪性腫瘍のある人
  • 妊娠中や出産直後の人
  • 皮膚に異常がある人
  • 体温が38℃以上あるとき

妊娠中や心臓に持病がある場合も、相談せずに自己判断で使い始めないでください。

パッドを貼る部位にも制限があります。オムロンの低周波治療器は、次の部位には使えません。

  • 心臓の近く
  • 胸部付近
  • 首から上(頭部や口を含む)
  • 陰部
  • 皮膚疾患のある部位

パナソニックのコリコランも使える部位が決まっており、コリコランループは首もと以外、コリコランワイドは肩と腰以外には使えません。

治療器の使用中に体や肌に異常を感じたら、すぐに使用を中止して医師に相談してください。

オムロンのパッド交換費用の考え方

オムロンの粘着パッドは、水洗いで繰り返し使えるタイプでも、粘着力が戻らなくなれば交換が必要です。

純正パッドを買い続けると年間コストが上がりやすいため、対応する互換品を選択肢に入れておくと予算を下げやすくなります。

オムロンのパッドの系統ごとに互換品を選ぶ手順は、次の記事にまとめています。

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オムロンのロングライフパッドの粘着力が落ちたときの対処法と互換パッドの選び方
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ほかのパッドを使っている人は、パッドの種類に合わせて次の記事を参考にしてください。

使っているパッドの種類は、本体の型番から取扱説明書で確かめられます。

互換パッドの探し方とコリコランの別売品

低周波治療器用の互換パッドは、専門ブランドであるRYNEXT+(リネクストプラス)でも扱っています。パッド一覧ページには、ロングライフ・温熱・3D大型・患部集中の系統ごとに対応品が並びます。

機種の型番と端子形状を先に確かめてから選ぶと安全です。RYNEXT+は取扱先の一例であり、当サイト(ビリログ)とは別サイトです。

コリコランワイドを腰にも使うなら、腰用のアタッチメントを買い足す必要があります。追加費用を先に把握しておいてください。

よくある質問

Q. オムロンとパナソニックの治療器はどちらが強く感じますか?

オムロンの低周波治療器はパッドから電気刺激を感じ、強さを段階的に調整できます。パナソニックのコリコランは高周波方式で、ビリビリした刺激がありません。

刺激で筋肉を動かしたい人にはオムロン、刺激なしで着けておきたい人にはパナソニックが向きます。

Q. 温熱機能はパナソニックのコリコランにもありますか?

コリコランシリーズは高周波だけで使う治療器で、温熱機能を備えた機種はありません。温めながら使いたい場合は、ヒーター付きのHV-F5500や温熱低周波治療器のHV-F313を選んでください。

Q. 妊娠中でもコリコランなら使えますか?

妊娠中や出産直後は、コリコランでもオムロンの低周波治療器でも、使う前に医師と相談してください。

刺激がないコリコランでも、自己判断で使い始めず主治医に確認しておくと安心です。

まとめ

オムロンとパナソニックの家庭用治療器は、方式・装着方法・使い方が違うため、同じ表で優劣を並べても選び方の答えは出ません。

強いこりや痛みを短時間で狙って刺激したいならオムロンの低周波治療器が、装着したまま長時間過ごしたいならパナソニックのコリコランシリーズが合います。

温熱も併せて使いたい人は、ヒーター付きのHV-F5500や温熱低周波治療器のHV-F313から検討してください。

  • 強いこりを短時間で刺激したい→ オムロンの低周波治療器
  • 装着したまま長時間使いたい→ パナソニックのコリコランシリーズ
  • 温熱と電気を1台で切り替えたい→ HV-F5500やHV-F313

購入後は、消耗品や別売品の費用がかかり続けます。オムロンの機種を選んだ場合は、パッドの交換ペースを把握したうえで、互換品を選択肢に持っておくと年間の負担を抑えやすくなります。

パナソニックのコリコランを選んだ場合は、使い始めの連続使用を3時間以内に抑え、体を慣らしながら使いましょう。

方式の違いから自分の生活に合う一台を選び、消耗品まで見越して使ってください。

オムロンの機種を選んだ人は、使っているパッドに合う互換品の選び方を次の記事で確かめてください。

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ほかのパッドを使っている人は、パッドの種類に合わせて次の記事を参考にしてください。

使っているパッドの種類は、本体の型番から取扱説明書で確かめられます。

参考情報

運営者
トモ
トモ
低周波治療器専門ブロガー
元工場勤務の37歳。現場作業で痛めた腰を救ってくれた低周波治療器に魅了され、専門ブログ「ビリログ」を開設。現在は大阪で2人の子供を育てる傍ら、数々のセルフケア機器を検証中。実体験に基づいた低周波治療器のレビューなどを本音でお届けします。
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